【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「次は四郎や」
五郎ちゃんがマイクで私を四郎と言ってしまった。
「五郎ちゃん」
睨んでもニカッと笑っていて渋々と立ち上がり
「藤堂結衣と申します」
頭を下げて挨拶した途端
「ヨッ四郎頑張れ」
さぶちゃんがからかうように名前を言うから
「さぶちゃんシーッ」
口元に人差し指をたてて止めた。
すると車内はシーン。
「ご…五郎ちゃん…なんかやっちゃったみたいです」
「何もやっとらんとね」
焦る私の横で楽しそうに笑い
ポンッと五郎ちゃんを叩いて
「助けて下さいよ」
「わしが四郎を助けてあげられるような事があるとは思えんばい」
「五郎ちゃん!ねぇ三浦さん…植木さんってば…」
必死になればなるほどみんなは笑い私の顔は真っ赤になるばかりだ。
「す…すみません。以上です」
頭を下げ急いで椅子に座って顔を覆うと
「結衣、掴みはOKってとこだと思うよ?」
「は?」
「お笑いキャラなんでしょ?」
私の恥ずかしさをよそに由香里さんはいつまでも楽しそうに高い声で笑っていた。