【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん




グラバー園へ行き集合写真を撮り


大浦天主堂へも行ったが


「ここは敷居が高い」


五郎ちゃんの言葉に思いっきり吹き出した。



ペンギン水族館へ行ったときに


私がキョロキョロとすればすぐに五郎ちゃんが


「三浦はあそこにいるばい」


少し後にいる三浦さんを教えてくれる。


いつも近くにいてくれる三浦さんがいないのは何だか心元ない。



「わしが来いゆうても来んばい」


「五郎ちゃんが怖いの?」


「こげな優しい男を三浦が怖がると思うとね?」


「ですよねぇ」


振り返り手招きしても三浦さんはどうぞどうぞと手を動かす。


由香里さんはさぶちゃんや植木さん、そして他の組の姐さんと一緒にまわり


私はさっきからずっと五郎ちゃんとツーショットだ。



「四郎、ペンギンに餌やれるばい」


「わっ…」


五郎ちゃんから手渡された魚を手にし近くにいらした姐さんに


「どうぞ」


ひとつを手渡そうとするとチラッと五郎ちゃんの方を見る。


私もチラッと五郎ちゃんの方を見るとブーッと勢いよく吹き出され


「ほんと五郎ちゃん失礼だから」


大笑いしていると姐さんが


「いただきます」


「え?ペンギンの餌ですよ」


「ウフフフわかってるとよ」


笑いながら一緒に餌をあげた。




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