【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
バスが止まれば観光をし写真を撮り五郎ちゃんにお名前を伺ってご挨拶をした。
福岡へと到着した時には、誰の顔も怖くなかった。
着物に着替える為にホテルへ行こうとすると
五郎ちゃんに着替えるならTシャツだと言われた。
それは勘弁してほしい。
絶対隼に怒られる。
せっかく親しくなってきたのでこの雰囲気のままいきたいというのも確かにあったので、皆さんも着替えないということにして、宴会場へ向かった。
その方が極道っぽくなくてずっといい。
さぶちゃんがマイクを持って挨拶をはじめた。
先に会を開いてからと思ったけれど私と由香里さんがどういう人かという事は時間を過ごした方が自然とわかると思ったと話していた。
どちらも気さくに話しかけ契を結んだという事がよくわかったのではないかと話してくれてさぶちゃんはやっぱりステキな組長さんだと思った。
「ステキ…」
「結衣」
由香里さんは私の呟きを聞くたびに笑うから
「変なことばっかり言ってますか?」
「変じゃないわよ。結衣らしい」
「結衣らしいって笑うじゃないですか」
「いいのよそれで」
毎度返される事が同じで悩む私の気持ちは理解してもらえないようだ。