【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
おかしくなりながら部屋へ戻ろうとすると隼が戻ってきた。
「結衣、大丈夫か。気持ち悪いのか」
すごく心配そうな顔をしていて
「違う違う。今は大丈夫。体重計ってみたら3㌔も増えててこりゃ間違いなく食べ過ぎた結果だと」
隼は小さく吹き出して
植木さんから挨拶まわりの間の出来事を聞いてきたと笑っていた。
部屋へ入りながらスマホの電源を切っておいてくれた事のお礼も伝えた。
「具合が悪いって言ってあるからほとんどメールみたいだったけどそれでも数が数だから鳴り続けてるから切っといた」
「ママの具合はどう?」
「鉄鍋餃子の食べた数すら思い出せないって言って親父に怒られてた」
「美味しかったのよ」
あはははは
口も胃もひとつしかないのがもったいないぐらいで
次はいつ来れるかって思っているからかもしれないけど
私たちの食に対する執着心は凄かったと話しながら笑ってしまう。
何か食えるかと心配そうな顔で覗きこむ隼。
お腹が空いているような気もするけれど空いていないような…。
朝から口にしたのは、オレンジジュースとヨーグルトだけだ。
「お袋が湯豆腐食ってたぞ」
それを聞いたら途端に食べたくなったのは、懲りていないのかもしれない。
でも由香里さんが食べられたというのは安心だ。
「ちょっと食べようかな」
部屋から食堂へと電話をかけようとしているので慌てて止めたけれど
渡辺さんから部屋で食べるようにお願いされたらしい。