【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
翌朝、目覚めた時からもう吐き気がする。
そっと起き上がるなんて配慮をしている間もなく
起こしてしまうと思っても慌ててトイレへ駆け込んだ。
何も吐くものはないから余計に気持ちが悪いのかもしれない。
部屋は戻ればやっぱり隼を起こしていて
「大丈夫か」
心配そうな顔を向けてくる。
「何か食べた方がいいかも」
「食えるか?」
「わからない」
着替えをしているとどこへ行く気だと言われ
厨房で食べたいもの見てくると言った時は笑ってくれた。
その前に決死の覚悟で歯磨きという敵と戦い涙目で戻ってくると
マスクしてけマスクっていうのも可笑しくて
しっかりマスクをつけると隼も一緒に食堂へ来た。
夜勤だった人たちが食事をしている時間で私の姿をみると
「結衣さんおめでとうございやす」
「大丈夫ですかい」
お祝いの言葉と一緒に心配されて
「ありがとうございます。またしばらく厄介かけます」
「何でもおっしゃってくだせぇ」
そんな言葉が有難く頭を下げた。