【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「やっぱり胃の疲れだったのかな」
「まぁ、これからでしょうね」
「うはーー」
きちんと食べ終わり渡辺さんもホッとした顔。
「嗜好も変わるみたいですからね。食べたいものを食べていきやしょう。」
「はい。お気づかいありがとうございます」
「食べたいって浮かぶものはありやすかい?」
「ん…トマト。大阪にいる時から何かトマトが食べたいってずっと思ってて野菜不足なのかなって思ってたんですけど」
渡辺さんは笑顔で
「そういえば姐さんもトマトをよく召し上がっていらっしゃった。」
そのあとでいつもトマトとハムのサンドイッチでよく飽きないと思ったと吹き出してアメリカンドックが食べたいって言われたときはびっくりしたらしい。
「アメリカンドック?」
「へい。アメリカンドックって作れますか?ってこっそりお聞きにいらっしゃいやした」
そんな由香里さんを想像すると3人で顔がにやつく。
奏くんの時は、うどんとお稲荷さんだったそうだ。
その時もずっと食べ続けたそうでうどん屋が出来るぐらいレパートリーが増えたって渡辺さんは笑いながら教えてくれた。
「新しい命を育てるお手伝いが出来るんでごぜぇやすよ。そらもうこっちも楽しみで仕方ねぇ」
大変と思わずに楽しみだと言って下さる渡辺さん。
隼と2人でよろしくお願いしますと頭を下げた。