【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん



笑いつかれたのかまた私は眠りについた。


春香さんの言っていた睡魔というのは本当だ。


寝る食べる吐く


この繰り返しの生活がしばらく続き


それでも、4カ月を過ぎる頃には吐き気もおさまり


食堂で食事がとれるようになってきた。


久しぶりの私が食堂に座る姿にみんなが驚いて


やっと自分の場所に戻れたっていうと嬉しそうな顔をしてくれた。



私の食事には牛乳がつくようになった。


「結衣、飲んでも背は伸びないからね」


「そんな期待すんじゃねぇぞ」


「少しぐらい期待もたせてやってもいいんじゃねぇか?」


「結衣の為じゃないわよ。お腹の子の為よ」


「ちょっとみなさま?あんまりじゃございませんこと?」


私が吹き出せば


「結衣が隣で食べるってやっぱり嬉しい」


由香里さんが私の肩を抱いて喜んだ。



「赤ちゃん生まれたらどこに座るかでもめそうですよね」


「日替わりにしましょ」


「俺と結衣の間に決まってんだろ」


「誰が決めたのよ」


「俺が親父だ」


「俺はお前の親父だ」


「私はあんたの母親よ」


あはははは





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