【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


その日一日中春香さんからの連絡を待っていたけど


夜眠る頃になってもまだ連絡が来なくて


どれだけ長いこと痛みに耐えているのかと思うと心配になった。



やっぱり緊張していたのか


夜中にスマホのバイブが震えたのがわかりメールを見ると



今さっき産まれた。
3200gの女の子だ。
春香も赤ん坊も元気だ
次は結衣ちゃんだぞ。
頑張れ!



嬉しくなって眠っている隼を揺り起し


「ねぇ…春香さん産まれたって」


「おっ」


隼もパッと目が覚めた。


「女の子だって。春香さんも赤ちゃんも元気だって」


「良かったな」


「うん。良かった良かった」


「今日はまだ疲れてるよね…。明日行こうか」


「だな。春香からメールが来んだろ」


「だよね」


話しているとまたメールが来て


今度は赤ちゃんの写真が添付されていた。


「可愛い」


「でもどっちに似てるかわかんねぇな」


「ほんとに赤いね」


あはははは



私のお腹をさすりながら


この中に入ってんだよなぁなんて呟いてるけど


今さら違うものが入ってましたなんて言われても困る。


じゃあお腹の中で動いてたのは何?って事だよ。


そんなことを思っていると可笑しくて身体が震えてきた。


「どうした」


「いや。赤ちゃんじゃなくて違うものだったら困るなって」


「あはははは」





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