【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


「ハァ…ハァ…三浦さん…ありがと…クーーーッ」


「結衣さんお礼なんていいんですよ。どこが痛いですかい」


どこって言われてももうどこだかわからない。


お腹のようだし腰のようだしとにかく下半身全部痛い。


それでも三浦さんの声も手も本当に私に力を与えてくれて


「ギリギリでも産めそうな…気が…する…クーッ」


「結衣、ギリギリに拘ってるねぇ」


由香里さんはゲラゲラと楽しそうに助手席から笑う。


「ひ…人ごとだと思ってぇ…」


「人ごとだもん」


「ひどーーーっ クーーーッ」


だけどこんな会話も私を落ちつけてくれているのは間違いない。


自分を見失うことがないからだ。



病院に着くと


「結衣」


隼の声が聞こえた。


「すいやせん」


謝ったのは私を抱いていたからだと思う。


だけどここで動かされたくはない。


「や…お願い…このままで…クーーッ」


痛みで顔を歪める私に隼もそんな事に嫉妬してる場合じゃないとわかっているようで先に手続きを終えてくれていたのですぐに産科の病棟へと入れた。






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