【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「陣痛の間隔は」
「もう10分ないぐらいです」
「藤堂さん、お産の進みが早いみたいだね」
カーテンがひかれ先生の診察が始まると
「よし、このまま分娩室へ行こう」
「ヒーーーーーッ心の準備がぁ―――――っ」
「そんなのなくても産まれるから大丈夫」
なぜかストレッチャーに乗せられ見学で見た
あの分娩室へと向かう。
痛いっていうのに何でいろんな処置があるの。
もういやっ
泣きたいぐらいだった。
いっそ早く産ませてくれって叫びたいぐらい。
分娩台に上がるともうまな板の上の鯉だ。
だけどまだ景色はちゃんと見える。
見えなくなるまで痛くなっていないよーーッ
「せ…せんせい」
「どうした」
「まだ景色がちゃんと見える」
「あははは。立派立派」
「ど…どうしたら見えなくなるんですか」
「いや見えたままでいいんだよ」
「そ…そうなんですか」
隼も着替えて分娩室へと入ってきた。
「隼くん、まだ景色も見えるぐらいしっかりしてるってよ」
先生も慣れたもんだから笑って伝えてるけど
私は初めてだから相当真剣だ。