【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


休みで家にいる隼に何度となく声をかける。


もちろん無視をすることはない。


「どうした?」


私のすきなバリトンが聞こえてきても心がふるえるほど嬉しくなくなったのはいつからだろう。



「あのさ、聞きたいことあるんだけど今いい?」


「せっかくの休みだ。組の事ならやめてくれ」


「あぁ…わかった」



菫を抱き部屋の中央へ移動すると一緒におもちゃで遊び始めた。


まぁそりゃそうだな。


少し自分に反省をした。



部屋を出ても今までであれば

「どこへ行く」


必ず声をかけてくれた。


だけど今は見向きもしない。


隼の視線の先はいつも菫だ。



「隼」


声をかけたけど振り返ることもない。


仕方なく私はそのまま部屋を出た。


さすがにもう一度呼ぶ気にはなれなかったから。


菫がいれば私がいない事になんか困った事が出るまで気づかないだろう。


休みの日まで組の事とか考えたくないのかもしれない。


菫との時間を父親としてだけ過ごしたいんだと思う。


だけど私は覚えなければいけない事がいろいろあって


組織が大きくなったから聞きたい事もたくさんあるのに。




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