【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


言い合いしていると部屋のノックの音がしてドアを開けたのは響さん。


「てめぇ人の留守中に勝手に娘を連れていくとはどういうつもりだ」


ものすごい低い声で私がドキッとした。


隼も隼で


「あ?結衣は俺の妻なんだから当り前だろ」


「その前に俺の娘だ」


響さんも譲らない。



パパ…と響さんを止めても


隼…と隼を止めても


2人は睨み合ったままだ。



響さんのそばにいた私にそっと耳打ちした言葉は


「今日は親子で寝るんだろ。布団敷いてあるから」


うふふふふ


「隼、じゃあね」


私は響さんとドアの隙間から廊下へ出た。


「結衣、おい結衣」


隼の声がしたけど逃げるように由香里さんの部屋へ駆け込んだ。



ノックをしてドアを開けた瞬間由香里さんが笑い


「あっちでやってる?」


「うんうん」


「隼が連れて行ったって言ったら冗談じゃねぇぞせっかく喧嘩したんじゃねぇかまだ仲直りには早いって慌てて飛び出して行ったのよ」


その言葉には大笑いだ。



ニヤニヤしながら部屋に戻ってきた響さんが


「まだまだ喧嘩してろよ」


「え…」


「いいじゃねぇか。なぁ由香里」


「うんうん。暫く喧嘩してて」


2人の言葉に笑うしかなかった。





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