【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「いいか、最低でも3日は戻るな」
半ば威圧的な目で私を見ながら言葉が紡がれる。
「3日もですか…」
「3日もじゃねぇよ。最低3日だ」
それから送り迎えは俺だけにしろとか
隼にフンッってやってやれだとか
響さんから語られる言葉が可笑しくて私は久しぶりに何度も大笑いをした。
和室にわざわざ布団を3枚敷いた。
菫と私が由香里さんと響さんの間のお布団に寝た。
「パパ…由香里さんと間違わないでくださいよ」
「「「あはははは」」」
くらく悲しい気持ちだったのがお2人のお陰で元気を取り戻せた。
なかなか寝付けないかなと思ったのに知らない間に眠りについたようだった。
ジージー
菫の呼ぶ声とウグッという響さんの呻き声。
「寝込みを襲われた」
響さんが菫を抱いて身体を起こした。
「いきなり鼻の穴に指つっこんできやがった」
「あははははは」
私たちが笑っていると由香里さんが目を覚まし
「おはようございます。菫がパパの寝込みを襲ったそうで」
布団に寝そべったまま由香里さんは ケラケラと笑い
「響、懐かしいでしょ」
「懐かしいな」
2人とも嬉しそうな顔をしている。
「お、菫の着替えがいるな。ジーがバカのとこから取ってくるからな」
「そんな私が行ってきます」
「ダメよ結衣。いいの隼も響に寝込みを襲われるんだから」
由香里さんはまた楽しそうに笑い
「響、私も行くわ。結衣の着替えもあるし。適当にもってくるね」
私と菫を置いて2人は楽しそうにパジャマのまま部屋を出て行き
私はその間にお布団をたたんだ。
いつもはない作業に菫は楽しそうに纏わりついて邪魔をするから片付けるのも大仕事だった。