【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


食事が終わりお茶を入れて持ってくるとすかさず響さんが2つ取り


「は…隼、可哀想じゃない?」


「全然。俺の時はもっと酷かった」


「え?」


「俺の席は切り離されてた」


響さんの言葉があまりに衝撃的過ぎて私は大声で笑ってしまった。



先代と志摩子さんは、こんなもんじゃないと由香里さんも言う。


「すげぇ惨めな思いを味わうまで続く」


思い出したように響さんは顔をしかめ由香里さんはクスクス笑うった。




食堂を出るとすぐに隼も出てきた。


「結衣」


今日の隼のバリトンはやっぱり私を時めかせた。


それはもう怒っていないという証拠。



振り返ろうとすると


私の身体を響さんがおさえ


「てめぇ…人の娘に気安く声かけんじゃねぇぞごら」


響さんの腕の中には菫がいる。


怖がって泣くんじゃないかと心配しているのに


「ジージ」

菫は響さんの頬にチュッとキスをしたもんだから響さんは吹き出した。


「菫はジージがそんなに好きか。よし一緒に遊ぼう」


「菫」


隼が負け時と声をかけると菫はパパパパと隼の方に手を伸ばす。


「菫、わーにゼリーもらってこようか」


菫は私と同じで食べ物にはめっぽう弱い子だ・・・。


パパに伸ばした手を由香里さんの方へ移動し

「わーわー」


そう言いながら隼の横を通り過ぎて由香里さんと食堂へ入って行った。






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