【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「隼」
「結衣、菫」
隼は、嬉しそうに私と菫を抱きしめた。
「パパパパ」
「隼、仕度の時間」
私がスマホを見せると小さく吹き出し
「今日はちょっと遅くてもいい」
「ダメよ。せっかく菫が知らせにきたのに」
何も時間が決まっているわけじゃない。
それこそ遅刻だなんて言われる事もなければタイムカードがあるわけでもない。
「30分だけ」
そう言って菫を抱き上げると私の額にキスをして
「お帰り」
ウフフフッ
隼の頬は少し赤くなっていて
「これパパがやったのね」
「あのジジィ嬉しそうな顔して殴りやがって」
「びっくりしたよ」
「こっちは手加減してんだぞ」
「どっちもどっち」
赤くなった頬に私がキスをすると菫も真似をしてチュッとキスをした。
幸せそうな顔をする隼は確かに今は菫のパパでしかない。
「隼、墨入れなくて良かったでしょ」
私が笑えば隼も笑う。
「まじでいつまで戻ってこねぇのかと思ったよ」
「私もいつ帰れるのかと思ってた」
そして菫がパパと泣いたことで帰っていいと言われた事を教えると
たくさん菫に頬にチュッとキスをしていた。
菫も嬉しそうにパパの頬にチュッとキスを返す。
「ほら、もう仕度しないと」
ワイシャツを手渡し着替えを促すと菫をおろし渋々と着替え始めた。
ネクタイを結んでいればそのうち菫が結んでくれるかなと笑い
しないと思うよ?と言えば淋しそうな顔をする。