【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん



極道がひとつになっても決して仲良しではないという事を私以上に隼人は知り



そして警戒をしている。


私は警戒というよりも無防備であったかもしれない。


そんな事は起きない。

むしろ警戒するのは極道以外と思っている。


だけどいろんな経験をしたり見てきた隼は、当然ながら極道を知ってる。


昨日の敵が今日の味方になったけれど今日の味方が一瞬で敵にもなる。


それは固い契だけれどもしかすると糸のように細いものなのかもしれない。


いや、守りぬこうとするのが真の極道だとわたしは信じている。



「結衣さんの動きひとつで争いが起こるって事もありやすよ」


この言葉は、相当なお灸になった。



「全部が藤堂組と同じってわけじゃないってことですね」


「その通りでごぜぇやす」



考えてみたら、私と由香里さんは腹も身の内を忘れて楽しんできた。


そして戻ってから体調不良に妊娠発覚とバタバタしていたけれど


植木さんも三浦さんも厳しい顔をしていたような気もする。


いろいろ連れて歩いてくれたけれど、誰もが緊張していたかもしれない。


もしかすると楽しんだのは、由香里さんと私と姐さんたちだけだったのかも…。




まぁ…そこから始まるってことよね?


何でも最初の一歩からだもの。



植木さん、でも、ちゃんとお灸は効いてます。


心の中でそう答えて部屋に戻った。






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