【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


由香里さんはブツブツとこの家の中ってことだよね。


しかも初恋が極道とかダメでしょう。


そんな呟きが私と三浦さんは可笑しくて仕方ない。


私たちが発見したのも本当に偶然だった。


初恋などというものでは全然ないと思うが菫の態度が可笑しくてたまらない。



三浦さんが思わずブーッと吹き出したほどだった。


菫はこの広い家の中をハイハイが出来るようになってから自由に動きまわる。


もちろん私もついているが、必ず誰かが菫に注意を向けていて、


花に水をやっていてちょっとした隙に姿がなくても


「菫」と名前を呼べば

「ここにおりやすよ」


すぐに組員さんの声が帰ってくる。


「ほんとみなさん凄いですよね」


「結衣さんで鍛えられました」

「またそういうこという」


「結衣さんはこっちまでなかなか来られやせんでしたよね」


「ほんとよ…」


菫はわかっているのかいないのか…。


階段だけは危険だけれど上がらずとも下にも大勢いる。







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