【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


部屋へ戻ろうとすると下ろせと言いだし


私と三浦さんは吹き出した。


「ママ…始まりそうです」


「え?菫の初恋の人?」


廊下へ下ろすといちもくさんにハイハイで進みだし組員さんたちの部屋の方へ向かって歩きだした。


案の定「結衣よりよくわかってるね」


「みんなに言われます」


私たちの前をどんどん歩きある部屋の前で菫は止まり


「きーたん きーたん」


「え?きーたんて桐生?」


そうなんだ。


桐生さんにだけは たんという敬称がつく。


襖が開き


「おや、菫ちゃんいらっしゃい」


桐生さんが菫の前で屈むと


「%&#&&%&*%&#」


何だかわからない言葉を発し続け延々と語る。


「何?何を言ってるの?」


「さぁ?でも桐生さんに逢ったときだけしきりに話し続けるんです」


「そうですかい。なるほど」


桐生さんも菫に相槌をうってくれる。


「私にもあんなには話さないのに」


「あっしにもねぇでごぜぇやすよ」


そのぐらい菫は桐生さんの前ではお喋りだ。


身ぶり手ぶりをつけてダラダラと涎が止まらなくなるぐらいに話し続ける。



「菫」


由香里さんが呼びかけても振りむきもしない。


「桐生、菫はいつもこうなの?」


「へい。ずっと喋り続けていらっしゃいやすね」


桐生さんが抱き上げるとその顔を両手で挟んでずっと喋り


桐生さんがそれに相槌をうつ。


「桐生、あんた菫が何て言ってるかわかる?」


「そりゃ無理でごぜぇやすよ」


あははははは




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