【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
アクアブルーの自転車を指さすと
「あぁ、結衣らしい」
自転車で私らしいというのはどの部分なんだろうと思うが
おそらく色なのかもしれない。
「乗ってみろ」
私は頷いたけれどすぐに
「待て」
隼がサドルを思いっきり下げた。
そして、これが限界だなんて言うから身体が笑いで震えた。
スタンドを上げ自転車に跨ると笑顔にしかならない。
行き先は今のところコンビニしかないけれど
それでもシンデレラの馬車ぐらい魅力的だ。
「結衣それにするのか」
次に聞こえてきたのは響さんの声で
本当に小学生の子がはじめての自転車を
親子で選びにきたような状況に
自分自身が大笑いしたくてたまらない。