【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「おい、三浦は決まったか?」
「あっしは何でもいいでごぜぇやすよ」
「いや、三浦さんに自転車だよ?バイクじゃなくて自転車だよ?」
「結衣さんはまたそういう事を…」
答えながら横を向いて笑う三浦さん。
真黒なボディーに赤いタイヤの自転車。
「三浦さんはこれがいい」
一台の自転車を指さしながら三浦さんを見るとにこやかで
「あっしもそれがいいでごぜぇやすよ」
「意見があいましたね」
大人が5人。
楽しげに自転車を選ぶ姿は他からみたら可笑しかもしれない。
極道なんてわからないかと一瞬思ったけれど無理だ。
スーツ姿の響さんはどうみても極道で
三浦さんは一般人とは、どうしたって思えない。
「ウフフフフ」
私が笑いだせば
「あはははは」
由香里さんも笑いだす。
口に出さなくてもわかりあえたようだ。