【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
中華レストランの個室に通され
丸い大きなテーブルには、私たちの他にも当然三浦さんや高野さんたちもいる。
未だに遠慮するみんなを
席へと連れていくのが私の役目。
「飲酒運転は極道でもダメですから」
ビールを止めて差し出すのはウーロン茶。
だから私もウーロン茶。
物騒な話なんかひとつも出ないで笑い声が響くのは楽しいものだ。
私は自転車をすでに買ってもらった。
由香里さんはまだだ。
それなのに「結衣と挨拶回りに行こうと思ってる」
2人で出かける話しを切りだした。
当然ながら響さんは由香里さんをじっと見つめ
隼の視線も私を捉える。
それは暖かい眼差しではなく
その思惑を読み取ろうとしているのではないかとドキドキ。