【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
帯がいくつか並べられどれもこれもステキで
私と隼は銀糸の帯がいいと指をさした。
呉服屋さんも若い方たちならそちらを選びますねと笑っていて
響さんが選んだのは深いグレーの帯だった。
由香里さんも笑いながら同じようにその帯を指さし
年代の差が歴然と表れたなんて隼の言葉にみんなで吹き出した。
仕立てあがるのが私まで待ち遠しい。
すごく時間がかかるのかと思っていたが10日ほどで仕立てあがるらしい。
あまりかかったら季節が変わるでしょ?
由香里さんに言われ納得した。
呉服屋さんを出た時に
「じゃあ気を付けてね」
隼に手をふると
「いや、このまま帰る」
「へ?」
「おやじも帰るよ。相談しなきゃならねぇことあるし」
何も何時間も会議をするとは思えないけれど
場合によってはそうなるのかもしれない。