【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
頷き、隼の車へ乗ると
やっぱり早く帰ってきて一緒にいられることはまだまだ嬉しい。
隼もずっと手を握っていてくれて
時々手の甲を指でなぞられるとくすぐったさと幸福感が入り混じる。
私に何よりも安心感を与えてくれて
そして必ず守ってくれるこの手が大好きだ。
隼を見つめれば無言でも優しく見つめ返してくれて
そっと隼の肩にもたれかかると藤堂の家まで静かに帰りついた。
車を降り三浦さんにも河野さんにもそして神田さんに池田さん
運転して下さった組員さんたちにお礼を言って響さんたちの後に続いて家の中へと上がった。
廊下を歩きながら響さんと隼に自転車のお礼を言うと
「結衣、結衣の功労と比較すると随分と安上がりでこっちが気が引ける」
「功労?」
「あぁ。結衣がいなかったらなかったことだったからな」
響さんにそう言われたけれどそれは違う。
私はただのきっかけにすぎない。
私のやんちゃと言われることが、そのきっかけになり
お役にたてたのなら、それだけで十分だ。
それに、八重さんたちと姉妹にもなれたし多くの人と出会えた。
次郎長の懐かしいDVDも見れたし福岡へも行けた。
そこで過ごした何とも笑いだしたくなる楽しい時間は与えてもらったものだ。