【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
ノックをして部屋に入れば植木さんと三浦さんもいて
隼の隣に座るとすぐに本題に入った。
植木さんは「間違いなく正しい事だと思いやす。それでも危険がないとは言い切れやせん。ですが、北は遠山、西は奥野、南は平良が間違いなくお二方の身の安全を確保すると信じておりやす」
ここでもともと兄弟であった北まで出てきたのは、東の藤堂とは兄弟であったけれど今回西と南とも縁を結んだ。
「腹の中で不服に思っているやつがいないとも言い切れねぇのがこの世界でごぜぇやす。」
私も頷いた。
それでも、その筆頭である組が盃を交し兄弟になったのだから
傘下の組は親の思いをくみ取るのが仁義だ。
それを信じたいという気持ちはここで話す全員が同じ気持ち。
「間違っても危害を与えることはないと思いやす。それでも視線、言葉の端々にそんなものをお感じになられ不愉快に思われることもないとは言い切れやせん」
響さんも隼も妙に神妙な顔をしているけれど
「あの…」
私が呟くと結衣さん何ですかい?と植木さんが聞いてくれた。
「そういうのって極道の世界じゃなくてもありますよ。今回の盃を交す前だってあったと思います。」
植木さんはにこやかに笑い
「確かにそうでごぜぇやすね」
「はい。仲良くなるのとは意味が違うというのはわかってます。」
「そうね。仲良くしましょうなんて言われたら余計怖いわ」
由香里さんの言葉に私も頷く。