【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
隼は横でビールを飲みながら何度も吹き出していて
鼻に入った。いてぇなんて言うから
相当面白かったようだ。
由香里さんと過ごす時間が増えて過ごし方が少し変わった。
それはいつも私が1人でしていたことを由香里さんが一緒にする事が増えた。
お花の水やりにしても由香里さんが一緒に来てくれるから
全然迷うことがなくこの先は何の部屋があるとか教えてくれる。
もう家の中でわからないところはないような気がする。
組員さん1人1人の部屋はちゃんと地図をもらったし
庭を横切らなくても三浦さんの部屋へ行けるようになった。
だけど、何となく庭から行く方が自然な気がして今でも庭から窓をコンコンと叩く。
毎日の報告みたいなことをしながら夕飯を食べて
隼は、黙って頷きながら聞いてくれる。
「自転車って明日くるんだよね?」
「あぁ。明日はコンビニか?」
「何か買ってきて欲しいものある?」
「明日は結衣の好きなもの買ってこい」
隼は吹き出しているから私もまた笑顔になる。
「三浦は緊張だろうな」
そんな言葉には想像しただけで笑いだしたくなる。
普通に生活をしていたならいたって普通のことなんだけれど
明日が遠足なみに嬉しいのは1年過ごした生活の中だから感じることだ。