【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「今にさ、パチンコ屋さんまで自転車で行くかもね」
「おい、何で結衣がパチンコ屋なんだよ」
「だって前田さん迎えに行く用事があるかもしれない」
「結衣が呼びに行ったら慌てるぞ」
「でも一緒に景品のお菓子選んでみたい。」
「あはははは」
駅まで10分もあれば行けるだろう。
行くことがないであろう場所まで想像しては楽しいのだから
隼はいつのまにかまた眠りについていて
眠りが浅いというのはもう誰も言わなくなった。
今度はソーッと慎重に隼の腕の中から抜け出してシャワーを浴びて身支度を整えると
朝食の準備に食堂へと向かった。
だけど渡辺さんの姿もまだなくて
時計を見ればまだ5時前。
はりきりすぎだ。
渡辺さんがいないと何を手伝えばいいのかわからないから
いったん食堂を出て玄関へ向かった。