【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
食堂へ入り手洗いをしてから
今日の献立を聞いた。
田口さんたちも厨房へ来て
「結衣さんおはようごぜぇやす」
「おはようございます」
「今朝は早いですね」
「みなさんはいつも早いですよね」
笑いながら指示通りテキパキとみんなで動いた。
大根をおろすのは、途中で交代しながらたくさん卸した。
「何で卸す人によって辛くなるんでしょうね」
「直線的に卸すかまるく卸すかなんですよ。」
渡辺さんが教えてくれた。
私は円を描くようにゆっくりと卸すから甘い。
だけど田口さんのは直線的で素早いからものすごーく辛い。
林さんが味を比べながら うはっ全然違うって笑っていて
混ぜれば中和されるから平気って厨房で笑った。
「そういや、結衣さんが手伝ってくれた日は大根おろしが綺麗になくなるな。」
「じゃあ田口さんもまるく卸しましょうよ」
「自分は曲がった事が嫌いなんで」
「えーーぇあははは」
お味噌汁も付け合わせもぜんまいの煮物もどんどん出来上がり
渡辺さんが綺麗に焼いた出し巻き卵もお皿に盛りつけ
出来たものからテーブルへと運んでいく。