【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「結衣、待ってくれ。よく意味がわからない」
隼からは説明を求められたけど由香里さんは
わかったって大笑いを始め
「自転車買ってもらって外へ出られるから何事もないよう精進してくれってお願いするんでしょ」
「はい。」
響さんと隼は声も出さずに身体を震わせて笑っていて
私だって恥ずかしいお願いだって事は自分でもわかっている。
それでもそうやってお願いした方が一番安心なんだ。
いくら私が約束事を守っても何かが起きれば必然的に禁止になる。
それだけは避けたい。
笑いがおさまると響さんから
「結衣がなぜ自転車が欲しかったのかそこから話してくるといい。理解してくれるやつも大勢いるはずだ」
「はい」
「結衣が扇子で送った風の事も心に刻まれているはずだ。自転車が欲しいと思った小さな願いは実はとっても大きな願いだってみんな理解するな」
「それってエビでタイを釣るみたいなもの?ちょっと違うか」
「あははは。まさにそうだな」
由香里さんからもそれは結衣だけでなく極道の姐さんやその家族、小さな子供たちを持つ姐さんたちの願いでもあると言われた。
確かにそうだ。
やっぱりこれは大事なミッションだ。