【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
朝食を終え部屋に戻ると隼はベランダにタバコを吸いに出た。
暑いからとか寒いからとか部屋の中で吸っていいと何度言ってもベランダに出る。
それならいっその事やめればいいのにと思うがそうはいかないらしい。
そんな姿を見ながら洗濯機を回し
バッグの中にスマホと財布を入れてソファーに置いた。
財布もスマホもいらない気がしまくりだけど雰囲気だ。
ベランダからその様子を見ていた隼が笑っていて
部屋の中へ入ってくるとギュッと私を抱きしめて
「なぁ結衣。結衣は何でそんなに可愛いんだ」
「え?バッグに財布とスマホを入れたこと?」
「あぁ。何もいらないのがわかってても持っていきたいんだろ」
「あはは。雰囲気よ雰囲気」
「三浦がいいって言ったら本屋まで連れていってもらえ」
「え?いいの?いきなりそんな大盤振る舞い」
「そんなに楽しそうにされてちゃコンビニだけで帰れなんて可哀想で言えねぇよ。三浦は緊張してんだろうから相談しろよ」
「うんうん。三浦さんが慣れてからでも全然いい」
いったい三浦さんが何に慣れるかって話しなんだけど、
私が自転車に乗ってる姿を見たことがないからいらぬ心配をしているに違いない。