【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
本屋さんの中は自由行動かと聞けば
笑いながらいいと言ってくれて
言われることがわかっていたから
「黙って外に出ませんから安心してください」
「その言葉が聞けて何より安心でごぜぇやす」
植木さんは私たちのやりとりを楽しそうに聞いていたけど
「植木もこれでゆっくり本が探せやす」
そう言って歩きだしたから
ひどーいって思いながらも
私もゆっくりと店内を見て回った。
単行本を手にとりパラパラと読んでみるとあまり心がひかれる事もなく
違う本を手にする。
何度かそんな事を繰り返してみたけど読みたいものはそこにはなく
少しばかり移動して背表紙に書かれたタイトルを眺める。