【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


植木さんもチラリと見て笑いながら


「読み終わったらあっしにも貸しておくんなせぇ」


「もちろんです」


「時代劇がお好きで?」


「そういうわけじゃないんですけどね。鬼平ってステキでしょ?」


「人情がありやすね」


毎週テレビで見てましたよ。


答えながら笑ってしまう。


女の人は恋愛小説とかがお好きでしょって言われたけれど


こんな刺激的な恋愛を経験し生活している私には


他の人の恋愛を羨むこともない。


それより鬼平と呼ばれる火付け盗賊改の男の方が何倍も魅力的なわけだ。


春香さんも鬼平は見るって笑ったことがあるぐらい


何だかステキな時代劇なんだ。



本屋さんを出るとまた自転車に乗り今度は当初の目的のコンビニへと植木さんを先頭に走りだした。



買った本はちゃんと私の籠に三浦さんが入れてくれて


そういうちょっとした心遣いが嬉しくてたまらない。






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