異世界で不老不死に転生したのに余命宣告されました
オレは腰に両手を当てて胸を反らしながら不敵に笑う。
「安心しろ。確かにロックは解除されたけど、まったくエロい気分にならないから」
「当たり前じゃない。ロボットに性欲はないって前にも言ったでしょう?」
「へ?」
思わず間抜けな声を漏らして絶句する。てことは、システムのバグじゃないってこと?
「いったいどうすれば起動するんだ?」
ひとりごとのように尋ねると、リズはちらりとオレを見上げた後、プイッと顔を背けた。
「教えない」
「なんで? リズが実装した機能だろ?」
「あなただけじゃないわよ。バージュモデルは人間らしさを追求したモデルだからみんな実装してるの。捜査員には必要ない機能だからロックしてたのに」
へぇ。てことは、ロティもダレムも実装してるんだ。みんなロックがかかってるのかな。
たとえ利用しないとしても、起動方法がわからないのはもやっとする。
なにしろシステム領域はオレ自身不可侵領域なのだ。人工知能に起動の指示をすることはできるけど、肝心の起動方法がわからないとなると、指示の出しようもない。
「教えてくれたっていいじゃん。気になるだろ」
「絶対イヤ」
かたくなに拒絶するリズに少しイラッとする。
オレは床にひざをつきリズの両肩をつかんで、ソファの背に押さえつけた。
案の定リズは動揺して真っ赤になる。
「ちょっ……! 放して」
「教えないとキスするよ」
「う……」
動揺はピークに達してるものの、なんか葛藤してる。