異世界で不老不死に転生したのに余命宣告されました
少し待ったがリズが口を開く気配はない。
「そっか、キスしたいんだね」
「ちがっ……!」
ゆっくり顔を近づけると、テンパったリズが叫んだ。
「やだーっ! そんな恥ずかしいこと知られたくないーっ!」
性機能について説明すんのってそんなに恥ずかしいか? 肛門のしわの数がどうとかは平気なのに?
オレが一瞬考え込んだ隙に、リズは強制終了しようとした。
「シーナ、めいれ……」
させるかっての。
すかさずキスで命令を阻止する。案の定リズは暴れたが、少しして観念したようにおとなしくなった。
押さえつけた腕の力を緩めて、命令阻止から本来のキスに移行する。はじめは抵抗していたリズが次第にぎこちなく応え始めた。それと共に彼女の感情が艶っぽく熱を帯びてくる。
そしてオレの感情が彼女に同調し始めた。高まる感情にあわせて下腹部に熱が集まってくるのを感じる。
あ、もしかして性機能システムって……。
オレがなんとなく察した時、リズが腕をつっぱってオレの体を引き離した。
顔を真っ赤に染めて、見る見る目に涙があふれる。
「やだ……。こんなの知られたくない……。気付いたでしょ?」
「うん」
性機能システムはターゲットの性ホルモンの状態や性的感情の高まりが起動の引き金になるようだ。平たく言えば、リズがエッチな気分にならない限り、オレはそんな気分にならないらしい。