鬼上司と私のヒミツの関係
面倒な人に捕まってしまった。
藤原さんは絡み酒で一度絡まれるとしつこいって言われている。
そんなことを考えていると店員さんがテーブルにビールジョッキを二つ置いた。
藤原さんは両手でそれらを持つと
「はい、森っち飲んで」
ニッコリ笑い、片方のジョッキを私の前に突き出した。
ゲッ……。
参ったなぁ。
自分的には結構飲んだ方で、だいぶ眠たくなっていたから藤原さんの話も夢見心地で聞いてた。
これ以上飲むとヤバイと私の脳内から危険信号が出てる。
何か理由をつけて断ろうと考えていたら、部屋の扉が開いた。
「あ~、部長待ってたんですよ。板倉主任も遅いっすよ。早くここに座ってくださいよ~」
滝本さんが手招きしながら叫ぶ。
その声にハッとし、視線を向ける。
「悪い、遅くなった」
そう言って河野部長は滝本さんの正面に座った。
そしてその部長の隣に当たり前のように座る板倉主任。
私の座ってる場所から二人の後ろ姿が見え、眉間にシワが寄る。
昼休みに優希からあんな話を聞かされて余計にイライラした。