鬼上司と私のヒミツの関係
「だいたい沙耶は危機管理が足りないんだ。自分の許容範囲ってもんがあるだろ。あの場に俺がいたからいいものの……」
しまった。
響ちゃんのお説教が始まった。
こうなると口を挟む隙すら与えられない。
まぁ、最初から口を挟むなんて無謀なことはやらないけど。
延々と続く響ちゃんのお小言に酔いも頭も目もスッキリと覚めた。
「……って、沙耶!聞いてるのか?」
「う、うん、聞いてるよ。ごめんね。もう響ちゃんがいないところでは飲み過ぎないから、許して」
上目使いで見上げてみたけれど。
「バカ沙耶。そんなんで許してもらえると思ったら大間違いだ」
ピン、とおでこを指で弾かれる。
地味に痛いんですけど。
それにしても、何で私がこんなに怒られないといけないの?
納得いかない!!!
「何よ!響ちゃんだって昨日の夜はずいぶん楽しそうだったみたいじゃない」
ふん、と鼻を鳴らしてジト目を向ける。
ムカついてモヤモヤしていたことが口をついて出た。