鬼上司と私のヒミツの関係
「は?何だそれは」
「私、聞いたんだから」
「だから何の話だと言ってるんだ」
要領を得ない私の言葉に若干イラついている様子の響ちゃん。
それを見てさらに怒りが込み上げた。
「昨日、取引先の人と食事だって言ってたのに……響ちゃんの嘘つき!浮気者!優希の先輩が響ちゃんが板倉主任の肩を抱いて歩いてたのを見たって」
遅くなるから先に寝てていいよと言われ、それに素直に従い、響ちゃんが帰ってきたことにも気付かず私は呑気に爆睡してた。
響ちゃんがあんなことしてたなんて知らずに。
裏切られた気分だ。
それなのに響ちゃんたら普段と変わらずに、しかも私にお説教までしてくるんだから。
腹も立つでしょ!
「あぁ、それか。昨日、板倉が飲み過ぎて気持ち悪いって言うから支えてただけだよ。それに二人きりじゃないぞ。木藤も一緒にいたし」
「えっ、」
木藤さんも?
キョトン、としてしまった。
「あのなぁ、俺にはこんなに可愛い奥さんがいるのに浮気なんかする訳ないだろ」
そう言って私の頬を優しく撫でる。