鬼上司と私のヒミツの関係
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あれから2週間経った。
その日も何事もなく仕事をこなし定時前に森本が請求書をプリントアウトして俺のところに持ってきた。
「部長、チェックをお願いします」
三十枚ぐらいの束の請求書を手渡され、営業の奴から提出されてた伝票と照らし合わせ最終チェックを始めた。
パッと見た瞬間に請求金額が合わないことに気付く。
よくよく見てみると、商品名は間違いなく入力してあったけど、数量のところが一つずつズレていた。
思わずこめかみを押さえる。
「森本、ちょっと来い」
自分のデスクに戻っていた彼女を呼び戻すと、緊張した面持ちで俺のそばにやって来た。
「はい、なんでしょうか」
「なんでしょうかじゃねぇだろ。お前、これを入力した時に自分で間違いがないかチェックしたのか?」
つい声を荒げると森本はビクッとして目を見開き、あっ、と小さな声を出した。
「すみません、忘れてました」
真っ青な顔をして頭を下げる。