鬼上司と私のヒミツの関係

仕方がないんだ。
キツい言い方をしたかもしれないが、会社の利益や損失に関係する大切なことだから責任を持ってやってもらわなくては困る。


今は俺がチェックしてるが、そのうち彼女が一人で受け持つことになるから厳しく言わなくてはいけない。

何事も最初が肝心だから。



定時を過ぎ「お先に失礼します」と次々に社員が帰っていく。

今日は金曜日、みんな早々と仕事を切り上げる。


森本は必死に伝票とパソコンを交互に見ながら入力し直していて、周りの声など聞こえないぐらい集中してる。


落ち着いてやれば出来るんだから、頑張れよ、と心の中で呟き自分の仕事に取りかかる。




ちょっと、一服するか。
パソコン画面から顔をあげ首を鳴らし席を立った。


ヤニ切れになり喫煙ルームでタバコを吸っていると自販機が目に入った。


アイツに買っていってやろうか。
確か紅茶を好んで飲んでいたような気がする。


財布から小銭を取り出し、彼女がよく飲んでる銘柄の紅茶のボタンを押した。

ガコン、と紅茶が落ちてきてそれを手に営業のフロアに戻った。

< 40 / 63 >

この作品をシェア

pagetop