鬼上司と私のヒミツの関係
森本は口をポカンと開け、数回瞬きする。
「えっと、どうして急にそんなことを聞くんですか?」
動揺してるのが手に取るように分かる。
確かに急な話だよな。
「俺は森本にどんな風に見られてるのか気になっただけだ。正直に言ってくれていいから」
俺という存在は森本の目にどう映ってるのか知りたいんだ。
言いにくそうな顔をして一瞬目を伏せた後、キュッと唇を噛み決心したように口を開いた。
「えっと……初めは怖い人なのかなって思ってました。すみません」
勢いよく頭を下げる。
やっぱりそうだよな……。
「あの、でも気付いたんです。部長は誰よりも優しくて常に周りをよく見てる人だと。ミスをして注意した後は必ずフォローしてくれてますし……」
恥ずかしそうな顔をしながらも一生懸命に話す。
「私がミスばかりして落ち込んでる時に部長は言ってくれました。『落ち込むならとことん落ち込め、どん底まで。後は這い上がるしかないんだ。森本は落ち着いてやればちゃんと出来るんだから』と言ってくれました」
俺の目を真っ直ぐ見る。