鬼上司と私のヒミツの関係
「その言葉を聞いて心が軽くなりました。部長は私の憧れの上司なんです。だから迷惑を掛けないように仕事をしてるつもりだけどいつも空回りして……。部長に落ち着けって言われてるのに時間内にやらないといけないって思えば思うほど焦ってミスをする自分が本当に情けなくて……」
言葉に詰まる森本の目からポロポロと涙が溢れ落ちる。
「あれ、涙が……すみ、ません」
「そんなに擦るんじゃない」
手でゴシゴシと涙を拭うので、その手を掴むと、そのまま引き寄せ華奢な身体を抱き締めた。
「ぶ、ちょ……」
戸惑う森本の身体からふわりと甘い香りがした。
「森本は頑張ってるよ。ちゃんと分かってるから」
大丈夫だ、と優しく背中を撫でると森本は声をおしころし俺の胸で泣いた。