このよでただ、独りだけ
「これでお前は俺のものだ。気が向いたら俺のところに来いよ。いつでも歓迎してやる」

状況は理解していないもののヒースコートの言葉に苛つき、アレクシアは言い返す。

「私はあなたの所になんか行きません。次に会うとしたら私はあなたを殺してみせます」

ヒースコートは何が面白かったのか猫のように目を細めるとアレクシアの髪をわしゃわしゃと撫でた。

「おう、楽しみにしてるよ。可愛い娘」

そうして、吸血鬼ヒースコートとアレクシアは別れた。
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