calling
ふかふかのソファに並んで
沈むように座った。

少し早めの時間だからか
お客さんは私と俊輔さんだけで
静かな時間が流れていた。

半個室のようなその場所で
暗い照明のまま…
俊輔さんも私もカクテルを頼んで
小さく乾杯をした。

「ここもゴハンおいしいんだ。」

ニコッと笑ってメニューをみせてくれた。

そっと…まだ
手は繋いだままだった。

「亜妃ちゃんの作戦だと思った。」

「…作戦?」

「お弁当箱、返すのに、逢う口実を
作ってくれたんだと思った。」

…作戦…。

「…違った?」

だめだよ。俊輔さん。
ずっとドキドキしてるのに
そんな笑顔で見つめられたら…。

「違わないです。…作戦でした。」
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