calling
「亜妃…。」

息苦しくなる瞬間がある。
こうやって俊輔さんに
名前を呼ばれて髪を撫でられて
声にならない声に息苦しい。

何度来ても慣れない
俊輔さんの部屋のなかで
温かく包まれていた。

部屋の濃い茶色の壁のなかで
息が苦しくなってくる。

もう…ダメになる。

唇も首筋も…全部熱くて…
キスされるたびしがみついた。

柔らかくて固い俊輔さんの舌が
私を這うたびに、
その部分が俊輔さんのものに
なってくような気がした。

全部食べて…。

目をあけても閉じても
俊輔さんが居るのは変わらない。
だからもっと…もっと…

食べてください。

「亜妃…っ。」

俊輔さんとの…初めて…。
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