僕らのはなし。①
ー湊sideー
学園中が朝から騒がしかったので、行ってみると…校長室から伊崎の耳をつねって引っ張りながら出てきた晶さん。
呆然とする私と、先に来ていた3人に気づいた晶さんは『貴方達も来て!!』と言って、颯爽と歩いていった。
その姿を見て、晶さんを称賛する生徒会達の声。
伊崎…よっぽど皆に恐れられてたのね。
私はあんまり恐いなんて思ったことないけど。
私達は目でアイコンタクトを取ると、ついてく事に。
「私が嫌いな男のタイプは??」
「器が小さくて、諦めが悪いやつ。」
「うん、そうよ。
分かってるじゃない。
だから、勝負にしましょう。」
「えっ、」
「その方がスッキリするでしょ??」
「賛成。」
「俺も賛成。」
「俺も。」
「私も大賛成です。」
皆、晶さんの提案に反対しなかった。
「はぁ?
何勝手に決めてんだよ。
こいつらに投票権はねぇ。」
「じゃあ賛成票5、反対票1で決まりね。」
ただ一人、伊崎が反対してたけど、もう皆賛成してるわけだから、晶さんは伊崎の意見は総無視でそう言った。
「ありがとうございます。」
「ううん。
じゃあくじは用意してあるから。
持ってきて。」
私がお礼を言うと頭を振って、後ろにいたメイドさんにそう頼んだ。
結構大きな電動の空気でガチャガチャのケースをかき混ぜて、1つ取り出すようなくじの装置だった。
「くじは3人に1つずつ引いてもらって、スポーツで3試合するから。
じゃあ今回の件の関係者出てきてくれる?」
そう言われて、私と結城先輩は一度顔を見合わせてからゆっくり立ち上がり、晶さんのもとへ。
けど、伊崎は自分も入ってる事に気づいてなくて、仕方なくトントンと軽く肩を叩いた。
「はっ?俺も??」
吃驚しながら、四宮さんと神崎さん達に聞いてみると、アッサリ2人は頷き、やっと気づいてゆっくり立ち上がり、ノソノソと歩いてきた。
「じゃあまずは湊ちゃんから。」
指名を受けたので、くじの真ん丸の入れ物の中に手を入れて、種目が書かれてあるガチャガチャのケースを1つ引いた。
そして、続いて先輩と伊崎も順番に引いた。
「じゃあまずは1つ開けるわね。
次のはそれぞれの別の日に開けるから。」
「純のは…。
乗馬ね。」
晶さんはケースを開けて、中に何重かに折っていれてあった紙を開いて発表した。
「じゃあ試合は3日後に。
解散。」
その言葉でそれぞれ少し話して解散した。