僕らのはなし。①


試合当日…柚瑠と試合場所の学園の所有の馬小屋とトラックがあるところに行くと、他の生徒達も来ていた。

「あの…どっちが乗馬だと速いんですか?」
柚瑠が四宮さんに聞いてみた。

「乗馬は俺達の中で一番時雨が負けなしだよ。」
「比率はどれくらいなんですか?」
「123勝1敗かな。」
「大丈夫そうね。」
「うん。」
四宮さんと神崎さんの答えを聞いて、私達の緊張は少しましになった。


そう話してる間に、伊崎と先輩がそれぞれの馬と一緒に入場した。

伊崎は黒色の毛並みの馬で、結城先輩は白い毛並みの馬だった。



「じゃあ始めて。」
「よーい、ドン!!」
晶さんがそう言うと、いつの間にか伊崎達のところに移動していた神崎さんが大声でGOサインを出し、2頭とも出発した。

「伊崎様ー!」
「頑張れー!!」
「結城先輩!!」
「頑張れー!!」
それぞれ生徒達は思い思いの人物を応援していた。

私も手を合わせて、結城先輩の勝利を願った。


2頭は結城先輩優勢で、トラックから出ていき、決まったコースを走っていった。


暫くすると、片方の馬が戻ってきたのが遠くからでも確認出来た。

色は黒色…伊崎だ。
皆驚きと、勝利への興奮混じりに応援を続けた。

「先輩!!」
先輩が巻き返せる事を願ったけど、結果は伊崎の1勝が決定してしまった。


「マジかよ!」
「奇跡だな!!」
2人はそう言って盛り上がってたけど、私達の表情は複雑だった。






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