僕らのはなし。①


翌日…また最後の競技の発表の為、伊崎の家を訪れた。

「今のところ1勝1敗ね。
最後の競技を見てみましょう。」
晶さんはそう言って、ケースの中から紙を取り出し開いた。

「次の勝負は…水泳。」
「はぁ?何だそれ??
星野、お前わざとじゃねぇだろうな?」
「そんなわけないでしょ!!
バカじゃないの。」
「くだらねぇ。
そんなの俺はやらねぇぞ。」
「良いわよ、別に。
ただ、そのままだと時雨の不戦勝って事になるからね。」
その言葉に一同無言になった。


「あの…俺が代わりに出るってどうですか?
このまま終わりも何かスッキリしませんし、簡単には時雨を許せそうもないので。」
「私はそれでも良いけど。
皆は?」
「賛成!
それなら大賛成だ。」
「俺も賛成。」
「俺はそれでも良いです。」
突然の四宮さんの申し出に、晶さんは特に反対はしなかった。

伊崎も神崎さんも、結城先輩も賛成の意を唱えた。


「私は…反対です。
それなら、私も先輩の代わりに出ちゃダメですか??」
「湊ちゃん…陣は男の子だから、全然体力とかスピードも違うのよ?」
「分かってます。
だけど…先輩ばっかりにやらせるのは。
私も当事者ですから。」
「なら、2対2のチーム戦にしましょう。」
「俺は星野がそうしたいなら、従います。」
「新?良い??」
「あっそうか。
2対2だもんな。
別に構いませんよ。」
晶さんの言葉で自分も参加する事に気づいて、神崎さんは焦ったあと頷いた。

「純、俺は星野が女だからって手は抜かないから。」
「俺が時雨を止めてやる。」
「頼む。」
3人はそう言って、拳を合わせた。


それから学園のプールで先輩と猛特訓が始まった。

これでも私は泳ぎは得意な方で、小学生の時には市の水泳大会で優勝もした。

勝てるかは分からないけど、フォームを見直して、早く泳げるように頑張った。






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