sEcrEt lovEr
家に着くと、ご機嫌ななめな次男が待っていた。

整った顔で身長も高いから余計に迫力があって 上から見下ろされると“蛇に睨まれた蛙状態”になってしまう。

隙を見て自室に逃げようとするあたしの背中に声をかける。

「おい、先帰るなら一言言えよ?心配するだろうが」

先帰宅していた人が心配していたとは到底思えない。

スイマセンと棒読みな返事で、責めてもの反抗をしてみる。

「で、体調は良くなったのか?」

そういえば、いつの間にか朝の気だるさはなくなっていた。

認めたくはないけれど、あのキャンディのおかげかもしれない。

「何かあったら、あいつ頼れよ?そっち系強いから」

そっち系て薬品の開発とか?

悪い人じゃなさそうだけど、変なヤツ…
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