学園ジュリエット
「お便りコーナーとか作ってもおもしろいかもしれませんね」
「おお,いいんじゃないか?」
車で30分走ってついたのは,高校生がこなさそうな住宅街.
「両校ともにこのあたりに住んでいる生徒はいないらしい」
「なるほど」
車を降りて一つの家の前に立つ.
担任がインターホンをならした.
しばらくすると,ドアががちゃりとあいた.そこにいたのはきれいな女の人.
「三木先生,連れてきました」
「あらぁ! かわいい女の子じゃないですか!」
彼女は三木先生というらしい.見たことがないから星空高校の先生かも.
「こんにちは.間川といいます」
「こんにちはぁ! 三木っていうの.国語科の教員よ」
三木先生は私の手をぎゅっと握ってきた.・・・かわいいな.
「そちらの生徒はもう来ているんですか?」
「ええ」
靴を脱いで家にお邪魔する.