こころの温度差
この場から逃げ出したい
気持ちを抑えながら
電車が入って来るのを待って
ひたすらホームの先を眺め続けた。


少し古ぼけた白いボディに
赤いラインの入った可愛らしい電車が入って来た。

駅に着くとほんのわずかの乗客を降ろし
清掃が始まる。

「この車両、今年で20年なんだって。すげー
オレらの1コ下じゃん。」

ベンチの近くに置いてあった
パンフレットと広げながら修がいう。
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