エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
「え? お母さん、この子、飼っていいの?」

「あら! 何この花束とシャンパン! もしかして私たちの前祝い?」

人の質問をスルーして、母はテーブルの上の花とドンペリに心奪われている。

それも前祝いって、うちにどんな祝い事が待っていたかしら。

葵は訝るように母を見た。

母娘の視線がようやく合う。

「あ、そうか。まだ言ってないものね。知るわけないか」

「実は僕は、ちょっとだけ親父から聞いてる」

え、なに? また私だけ知らないことがある?

「実はね、12月になったら卓也さんのところに1~2か月行こうかと思って。籍を入れて新婚旅行も兼ねてね」

うふふとはにかむ様子はまるで乙女。恋した乙女に年齢制限はないのだ。
< 169 / 173 >

この作品をシェア

pagetop